- 呼吸が浅いと感じることがある
- 私は呼吸が原因で反り腰なの?
- 私の呼吸は正常なのかな?
今回は一般の方でも簡単にセルフでチェックできる簡易的な呼吸機能の評価を解説しています。
Hi-Loテスト:エラーパターン
呼吸時に胸郭と腹部が同時に動いておらず、胸郭が上方に上がっている場合は、呼吸機能の問題から反り腰姿勢が常態化している可能性が疑えます。
呼吸時に胸郭と腹部が同時に動いておらず、腹部は動いているが、上位胸郭が動いていない場合は反り腰姿勢の常態化はもちろん、呼吸が原因(呼吸補助筋の過活動)で肩こりなどが生じやすいです。
評価のポイントと捉え方
このテストは概ね、胸郭の機能障害が呼吸機能と関連しているのかどうか?確認するために行います。
胸郭の動きの確認と合わせて肋骨下角の角度も触知することでより評価の精度が上がります。
通常では肋骨下角は70〜90°が正常の範囲内ですが、肋骨下角を触診し、正常範囲を超える浮き上がり(リブフレア)が認められる場合は、呼吸筋である横隔膜の機能低下が生じていると判断できる。
<参考文献>
Kiesel K, Rhodes T, Mueller J, Waninger A, Butler R. DEVELOPMENT OF A SCREENING PROTOCOL TO IDENTIFY INDIVIDUALS WITH DYSFUNCTIONAL BREATHING. Int J Sports Phys Ther. 2017 Oct;12(5):774-786. PMID: 29181255; PMCID: PMC5685417.