非特異的腰痛は”原因の特定が困難”すなわち「解剖学(構造)的」に原因の特定が困難な腰痛です。

腰痛領域の研究を世界的にリードしているオーストラリアのガイドラインでは、急性腰痛を呈する人々の95%が非特異的腰痛であり、特異的な疾患は稀であるとも述べられています。1)

 

特異という言葉の意味は「普通とは異なっている」ことであり、非特異的腰痛とは、「普通とは異なっていない」腰痛を指し、そこに確かな原因はないことを意味します。

 

こちらの論文を見てみましょう。

例えば医療機関にてレントゲンやMRI画像にて特異的所見が見つかったとしても、それが症状と本当に関係しているものなのかは定かではないことが考えられます。

 

アプローチと分類

ここまでの腰痛の全体像を見ていくと、この非特異的腰痛とは多岐に渡る因子が複雑に絡み合い「痛み」として現れていることがご理解できたかと思います。

 

構造的な問題よりも、

・モーターコントロール(体の動かし方)といった機能的な問題
・病態の捉え方、痛みの捉え方、生活習慣といった心理社会的な問題

この2点の介入、改善が最良となることが考えられ、コレらを1つずつ評価し、さらにはご自身でセルフケアしていくために、当サロンでは細かく分けて段階的にアプローチできるようご紹介していきます。